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=奥の細道がいっぱい=
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私が仕事で廻っているみちのく路、そこがすでに「奥の細道」でした。
みちのく観光スポット。行くところ行くとろに芭蕉の碑、
「あぁここに芭蕉さんが来たんだな」「あぁここにも来てる」「えっ、ここも?」こんな「奥の細道」
休みの日に歩いて廻る勇気がないので、電車、バスを駆使して辿っています。
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=みちのく歩けば奥の細道にあたる=
「奥の細道」で芭蕉さんがたどったルートを地図で調べてみると、なんと私の仕事のルートにスッポリかぶっているではないですか!
これは何かの縁、芭蕉さんが呼んでいます。
芭蕉さん達のように歩いて何ぼですが、ちょっとそこまでは根性がありません。
近くまでは電車、バスを使いほんの気持ち歩いています。(といってもかなり歩かなくてはなりませんが)
まぁ考えてみればみちのくが「奥の細道」の主人公。私がどこに行こうが芭蕉さんの手のひらの上。仏さんの手のひらでもがく孫悟空のようなものですね。
かくして私は「奥の細道」にはまってゆくのでした。
=最初のご縁=
「奥の細道」はもちろん学校で習っていたし、「古池や蛙飛び込む水の音」の有名な句で芭蕉さんも知っていました。
東北赴任が決まってからは、「閑けさや岩にしみ入蝉の声」で有名な山寺へ行ってみようかなどあれこれ考えてもいました。
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しかし、赴任してから最初の出逢いは「これよりみちのく」の白河でした。
新幹線の駅新白河近辺で仕事を終え、チョット白河駅のうらの小峰城に立ち寄って須賀川に抜けようとしました。
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小峰城 |
その道すがら白川の関の看板が目にとまりました。 |
そういえば一度、家族で行ったことを思い出しました。
もちろんその時は「奥の細道」のことは微塵も考えていませんでしたが。
しかし芭蕉さんも「さあ、これからみちのくだ」と感慨深く思ったあの地に、「奥の細道」ゆかりの地などと考えずたちよっていたんです。
=その夏、「奥の細道」にはまる=
赴任して最初の夏休み。家族を埼玉から車に乗せ仙台を小旅行。
まず、仙台から程近い松島へ連れて行きました。フェリーで島巡りをして瑞厳寺。
お決まりのコースです。瑞厳寺のみやげ物屋の腰掛に芭蕉さんの人形が座っています。 |
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松島湾 |
仙台にきてすぐ、私は松島に一度来ていたのでその人形も知っていました。娘達を両脇に座らせそこで写真を撮ってやることも決めていましたから。
そしてその日は秋保温泉で一泊。翌日は山形です。
前日の夜の大雨も去り、みごとに晴れ上がった暑い一日を涼感ある秋保大滝見物でスタートし、天童を抜けやって来たのがあの長い階段で有名な山寺こと立石寺です。
こちらに赴任する前から何故か気になっていた山寺、娘達は炎天下の長い階段歩きを嫌い(若いのに情けない)年老いた母は最初の108段上ったところにいる芭蕉さんと曽良さんの像を見物させ身体を気遣い娘達の待っている茶屋へ戻しました。
あの有名な句「閑さや岩にしみ入蝉の声」を体験するため女房と二人階段を上り始めました。
奥の院まで1,015段あるという階段は思いのほか運動不足の私にとっては強敵でした。
最初のうちうっそうとした木立の中心地よく上り始めたのですがいつになっても奥の院に辿りつきません。
着ていたシャツはみるみる汗で色が変わっていきました。
やっとの思いで奥の院に着き、山寺のシンボルである展望台のような五大堂に立つと、見事な風景と通り抜ける涼しい風を登ってきた物だけにご褒美として与えてくれたのでした。
観光シーズン真只中とあって閑けさは味わえませんでしたが、芭蕉さんのころ訪れればきっと木立の中断崖の岩に蝉の声はしみ入っていたのは間違いないでしょう。
その句を心で読みながらきっと皆さんも長い階段を登っているのでしょうね。
そんなことを考えているうちに一句。「みちのくで 芭蕉とともに あるくみち」お粗末。
ということで私はついにこの山寺で「奥の細道」にはまっていったのです。
=みちのく行脚=
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東北単身赴任で思いもよらぬいろんな体験をしながら、今日もまた白いライトバンはみちのく路を走り続けます。
これからも芭蕉さんがかすめていった「奥の細道」にはでてこないスポットなどを手抜き?のウォーキングでめぐりながらページを更新していきます。 |
どうぞ私のみちのく行脚を温かく見守っていただけますようよろしくお願い申し上げます。
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